梅雨の時期が終わると
いよいよ夏本番、これから必要になってくるのがエアコンです。
今回は、エアコンが冷えないときの故障診断手順とお手入れ方法についてお話しさせていただきたいと思います。
では、本日もよろしくお願いいたします。
冷房運転チェックポイント
では順番に点検ポイントを紹介していきますね 。
冷房18度設定 風量を強で運転してみましょう
まず、リモコンの冷房温度設定を18度にして運転してみましょう。
通常冷房温度は27度~28度がおすすめとされていますが、今の気温ですと すぐ設定温度になってしまうため設定できる最低温度で運転をします。
風量はできるだけ強めにします。
温度を測ってみましょう
10分ほど運転してみて温度を測ってみましょう
天井付近の温度「吸い込み温度」と吹き出し口の温度「吹き出し温度」を測ります。
誤解されておられる方も多くおられますが。
吹き出し口温度 = リモコンの設定温度 ではありません。
エアコンは吸い込んだ空気を冷房時は「8℃~12℃ほど温度を下げて吹き出す」、暖房時は「15℃~22℃ほど温度を上げて吹き出す」構造になっています。
例えば お部屋の天井付近の温度が32℃であれば吹き出し口の温度は20℃~24℃となります。
室内機に内蔵されている温度計(室温センサー)が設定温度になったと判断すると休憩しながら温度を保つ運転になります。
エアコンの能力(KWや畳数)によって若干違いはありますが冷房時8℃下、暖房時15℃上の温度差があれば問題ないと思って良いです。
もし、温度差がほとんど出ない場合は故障の可能性があります。ご購入店またはメーカーへ点検依頼をされる事をおすすめします。
温度差はあるのに冷えないときは
能力的には温度差もあり冷えるはずなのに、冷えが弱く感じる時は風量が少ない可能性があります。
吹き出し口(風の出る部分)に手をあて風量が弱く感じる時や、吹き出し口から「ボウォ、ボウ」と不規則な風切り音がする時はフィルターが目詰まりして上手く空気が吸えていない状態です。
フィルターを掃除しましょう
風量が減少する場合まず確認して頂きたいのがフィルターです。
最近のエアコンは自動お掃除機能が付いている機種が多いのですが、ダストボックス(ごみ箱)が一杯の場合やお台所が近く油分を吸ってしまうと上手にお掃除ができない場合があります。
フィルターを取り外し掃除機でホコリを取り、また可能であれば水洗いをおすすめします
フィルターの構造にもよるのですが多くの機種はフィルターの水洗いが可能です、台所食器洗い洗剤(中性)の使用も大丈夫な機種もたくさんありますので、いちど説明書をご確認頂ければ良いかと思います。
クロスフローファン の掃除方法
フィルターに目詰まりが無いにも関わらず風量が少ない場合はクロスフローファンにホコリが詰まっている可能性があります。
ただ、このファンの部分の掃除は中々難しい所になります、お家でしようとすると柔らかい綿棒などでちょっとづつ落としていくくらいしかできません、ブラシなどで掃除するとすぐ羽根が割れますのでやってはダメです。
できれば「エアコンクリーニング」で対応させて頂きたいのですがお時間が合わなかったり、費用的に難しい場合は「くうきれい」を使う方法があります。
「くうきれい」を実際に何度か使ってみましたがとても綺麗になります。
でも、説明に書いてるような「実作業15分」では難しいかなと思います。私がはじめて使用した時は1時間以上かかったので最初は時間に余裕をもって落ち着いて作業されるほうが良いかと思います。
定期的なエアコンクリーニングをおすすめします
もし、熱交換器にホコリが詰まっている場合はクリーニングをおすすめします
熱交換器にホコリが詰まってしまうと冷房暖房の効きが悪くなります。
また、フィンの間にホコリが詰まると除湿の水がドレンパンの外に流れて室内機から水漏れが起きる場合があります。
軽い汚れであれば「エアコン洗浄スプレー」でも良いかと思いますが、こびりついた汚れはスプレーだけでは取れません。
軽度な臭いを取りたい時や除菌をしたい時は「洗浄スプレー」で。
こびりついた油汚れや強力な異臭をとりたい時はやはり「エアコンクリーニング」が良いと思います。
エアコンクリーニングはどこに頼めばよいですか?
エアコンクリーニングのお店はとてもたくさんありますが、同業者の目からみておすすめしたいエアコンクリーニング店は以下の3店舗になります。
また、ヤマダ電機さんやエディオンさんなどの量販店やダスキンさんもエアコンクリーニングに力を入れておられますので複数調べてみて比較され、お家にあったお店を選ばれるのが良いかと思います。
まとめ
今回はエアコンが冷えない時の簡単な診断手順とお手入れについてお話しさせて頂きました。
7月後半から8月にかけては各メーカーの修理センターが非常に混雑します、早めにエアコンの動作点検やお掃除をして夏本番にそなえましょうね。